2012年6月21日(木)
新「憲法宣言」に異議
若者ら数十万人集結
エジプト
【カイロ=小泉大介】エジプトで19日、現在も実権を握る軍最高評議会が自らの権力強化のために発布(17日)した新「憲法宣言」に抗議する集会が各地で開催され、カイロ中心部タハリール(解放)広場には数十万人が集結しました。
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同広場での集会を呼び掛けたのは、イスラム主義組織・ムスリム同胞団や、「4月6日運動」など昨年はじめの「革命」を主導した青年組織ら。深夜になっても参加者は増え続け、口々に「軍最高評議会の支配をいますぐ終わらせよう!」「軍政を倒せ!」などと叫びました。
集会に参加した男性会社員、モハメド・カリムさん(34)は「軍部の権力強化や支配継続を成功させてしまったら、革命で命を落とした青年たちに顔向けできません。私たちは自由と民主主義をこの手につかむまで、立ち止まるわけにはいかないのです」と語りました。
「4月6日運動」は「軍最高評議会による革命の正当性に対するクーデターは許さない」と声明しました。