民主、「一体改革」のため

穀田氏「会期閉じて廃案に」

（写真）与野党国対委員長会談。左は穀田恵二国対委員長＝20日、国会内

　日本共産党の穀田恵二国対委員長は２０日の与野党国対委員長会談で、民主党が国会会期の７９日延長を提案したことに対して、「消費税増税法案の採決のための会期延長は認められない。会期を閉じて廃案にすべきだ」と反対。社民、きづなも反対しました。自民、公明両党は「持ち帰る」としました。

　民主党の城島光力国対委員長は、会期延長の理由として(1)「社会保障・税一体改革」法案(2)そのほかの政府提出法案(3)「１票の格差是正」（選挙制度）法案―を審議し成立を図るためと述べました。

　穀田氏は「民主・自民・公明の３党合意にもとづく修正法案も、新法（社会保障制度改革推進法案）も出されていないし見てもいない。新法は社会保障の理念を改変するなど中身も重大な問題をもっている。『採決を急げ』などというのは論外だ」と批判。「会期末だといってルールも無視した日程で『原子力規制委員会設置法案』や『障害者総合支援法案』の採決を強行しておいて、今度は会期延長だなどというのは、あまりに乱暴だ」と厳しく指摘しました。