2012年6月13日(水)
「尖閣」 購入で解決せず
堂々とした外交努力こそ
都議会でたぞえ議員
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日本共産党のたぞえ民夫都議は12日の都議会の代表質問で、尖閣諸島をめぐる紛争の解決について、「日本政府が領有の歴史上、国際法上の正当性を、国際社会と中国政府に理を尽くして堂々と主張し、外交努力を尽くす」ことこそ重要だと述べ、石原都知事の尖閣諸島の購入計画に反対を表明しました。
たぞえ氏は、「中国の領有権の主張に正当性はない」と強調するとともに、日本共産党が尖閣諸島の日本による領有の根拠と正当性を明確にし、各国政府にも伝えてきたと紹介しました。
歴代の日本政府にはそうした外交的努力が足りなかった、と指摘したたぞえ氏は、「地方自治体が尖閣諸島を購入しても問題は解決しない」と述べました。
たぞえ氏は、「中国政府が事態をエスカレートさせたり緊張を高める対応を避け、冷静な言動や対応をとるよう求める」と述べ、「両国政府が問題を話し合いで平和的に解決するよう、いっそうの外交努力を」と呼びかけました。
質問には「初めて共産党の立場を知った」と他会派の議員らもしばしば拍手。「石原都知事が共産党の質問に拍手しているのを初めて見た」との声も。知事は答弁で「途中までいいこと言うなと聞いていたが、じゃあ北京であなた方が交渉してきたらどうですか」と述べただけでした。