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2012年6月10日(日)

きょうの潮流

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 東京も梅雨に入ったようです。雨、雨。「雨」の下に稲妻のもようを表す「申」がついて、電気の「電」の字です▼雷の正体は電気。それを証明したフランクリンは、教会の屋根に最初の避雷針をすえつけました。議論の末でした。雷のような自然の営みは神の意志だ、避雷針は神意を妨げる、との意見もあったそうです▼最後は、雷から人の命を守るのも神の意志に沿うと話がまとまりました。フランクリンの墓に、彼をたたえる言葉が刻まれています。「天上から稲妻を、そして暴君から権力をもぎとった」。暴君とは、彼がアメリカ独立のためにたたかった相手、イギリス王です(藤村哲夫『電気発見物語』)▼さて、野田首相もまるで現代の暴君のようです。電気は電気でも、新聞社の調べで7割以上の人が「急ぐ必要はない」と答えている、大飯原発の再稼働を急ぎます。原発に対する政府の安全対策も、8割の人が信頼していないのに▼いや、野田首相は、自分が全能の神のつもりかもしれません。「福島のような事故は決して起こさない」と語ります。福島のような事故につながる地震や津波も決して起こさない? 人間業とは思えません。もし、どんな大地震や津波がきても事故は起こらないというのなら、原発を絶対安全の神とあがめています▼口から出まかせのおしゃべりや、怪しげな神話はいりません。人々が求めているのは、フクシマから学びぬき、なにより生きとし生けるものの命を重んじる、地についた科学の言葉です。


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