2012年6月9日(土)
夜の官邸前 怒りの4000人
“安全どこに”“ウソつくな”
抗議行動各地でも
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原発事故を起こした国の首相がいうことか―。8日夕、野田首相が関西電力大飯原発の再稼働の必要性を国民に訴えたことに、地元福井はじめ、全国各地で怒りの行動が繰り広げられました。
東京・永田町の首相官邸前には4000人の市民が集まり抗議の声を上げました。首都圏反原発連合の有志が呼びかけたものです。
午後6時、記者会見が中継で流され、首相が「福島を襲ったような地震、津波が起こっても事故を防止できる対策と体制は整っています」とのべると、「うそをつくな!」と怒号が飛びました。さらに首相が「国民の生活を守るために大飯発電所3、4号機を再起動すべきというのが私の判断であります」とのべると、「再稼働反対」の声がいっせいに沸きあがり、コールが続きました。
官邸の方向をじっと見つめコールしていた女性(34)=川崎市=は「国民生活のためにと首相は言いますが、福島の事故によって明らかに国民は不幸になっています。事故が起きない保証はどこにもありません。たとえ再稼働を強行されたとしても、あきらめずに反対の声をあげていきたい」と語りました。
日本共産党からは井上哲士参院議員が駆けつけました。