2012年6月8日(金)
水産加工集積地 壊す
塩川氏 消費税増税を批判
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日本共産党の塩川鉄也議員は7日の衆院総務委員会で、大震災で壊滅的な被害を受けた水産加工業の復旧・復興問題をとりあげ、消費税増税は復興の妨げにしかならないと批判しました。
塩川氏は、復旧状況は50〜60%にとどまり、宮城県石巻市の事業者から「今は大手量販店の買い手市場になっており、消費税が転嫁できるのか」など懸念の声が寄せられていることを紹介。2015年度までとなっている集中復興期間に増税を行うことにもふれ、廃業を拡大し、水産加工の集積地を壊すだけだと強調しました。
塩川氏は、茨城県つくば市の北条商店街が、東日本大震災に続いて5月の竜巻で90店舗のうち61店舗が被災したことに言及。大震災を受けて創設された「中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業」の適用について、経産省が「他の災害での実施は困難」と認めない方針であることを、「震災と竜巻の二重災害だ。補助金を出せない理由はない」と批判しました。
経産省の中根康浩大臣政務官は補助事業の適用について「十分検討していきたい」と述べました。