2012年6月6日(水)
レンジャー訓練やめよ
東京地裁 住民が仮処分申請
陸上自衛隊が12日午前8時〜正午にかけて東京都板橋、練馬両区内の市街地でレンジャーの行進訓練を予定している問題で、訓練コースの周辺住民6氏が4日、東京地裁に同訓練中止を求め仮処分申請を申し立てました。
行進訓練には自衛官約30人が参加。静岡県の東富士演習場からヘリで戸田橋緑地(板橋区)に降りた後、小銃や銃剣を装備し約6・8キロメートル離れた練馬駐屯地(練馬区)に向かうというものです。
申立書は、敵陣での襲撃や妨害工作を行うレンジャー隊員を「侵略戦争のための要員」と指摘。訓練は「戦争の準備行為」にあたるとしています。
また、武装した隊員による人口密集地の通行は、周辺住民に道路使用への支障や恐怖を生じさせ、住民を巻き込んだ事故が発生するおそれもあると指摘。同訓練の実施は、平和のうちに生存する権利(平和的生存権)と生命・身体の安全や平穏に生活する権利(人格権)を侵害するとしています。