2012年6月6日(水)
福島自治体78% 全基廃炉を可決
福島県内の原発10基すべての廃炉を求める意見書・決議が同県59市町村のうち46市町村(78・0%)で可決されたことが、5日までに分かりました。福島県母親連絡会と新日本婦人の会県本部が請願・陳情していたものです。
10基は、すでに廃炉が決定している東京電力福島第1原発(双葉、大熊両町)1〜4号機を含め同5、6号機と、同第2原発(富岡、楢葉両町)1〜4号機です。県議会が昨年9月議会で全基廃炉の請願を採択、知事も同11月末に表明して県復興計画に盛り込まれ、市町村の意見書・決議可決が急速に広がりました。
可決されていないのは、いわき市、原発立地・隣接の双葉郡7町村(浪江町は採択)、会津地方の5町村だけです。
市段階で唯一残ったいわき市では、自民系2会派と「連合」系会派の「態度保留」で、請願は2度継続審議となったため、廃案になりました。
日本共産党は、市長への第4次要望書でも全基廃炉を求める立場の表明を要求しています。また、「原発事故の完全賠償をさせる会」は、全基廃炉を求める請願署名に取り組んでいます。