2012年6月3日(日)
ムバラク氏 終身刑
エジプトの特別法廷判決
【カイロ=小泉大介】エジプト「革命」を求めたデモ参加者に対する殺害指示や不正蓄財の罪などで死刑を求刑されていた同国のムバラク前大統領(84)に対し、首都カイロの特別法廷は2日、終身刑の判決を言い渡しました。前大統領は無罪を主張していました。
ムバラク前大統領は昨年1月から2月にかけての民衆の大規模デモにより辞任に追い込まれましたが、この間、治安部隊による弾圧で死亡したエジプト人は青年を中心に約850人に達します。終身刑判決に対し、遺族からは「息子の死は無駄にならなかった」などの声が上がりました。
今回の判決は、前政権最後の首相も立候補している大統領選決選投票(16、17日)にも影響を与えるものとして注目を集め、テレビ中継もされました。