2012年6月2日(土)
「大飯の再稼働やめて」
首相官邸前で市民ら抗議
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「無理やり再稼働しようとするのは民主主義ではない。本当に悔しいです」
会社帰りにかけつけたという女性(32)が怒りをあらわにします。
関西電力大飯原発(福井県おおい町)3、4号機の再稼働を来週にも決定しようとしている政府に対し、ツイッターなどを通じて首相官邸前に詰めかけた市民らが1日夜、抗議行動を繰り広げました。首都圏反原発連合の有志が呼びかけたもの。参加者は時間とともに増え2700人に。同時刻には大阪市の関西電力本店前でも抗議行動が行われました。
首相は意見受けとめて
官邸前行動
首相官邸前で行われた関西電力大飯原発の再稼働に反対する行動には仕事帰りの人やミュージシャン、学生、子連れの親などが思い思いのプラカードを持ち寄り「再稼働許さない」と声をあげました。
京都府からきた高校生がマイクを握り「福島の小中学生は、生や死と向き合わなければいけない状況になっているのではないか」と発言。「もし大飯原発が再稼働し、事故が起きたら自分たちもそうなるかもしれない。野田首相、みんなの意見を受け止めてください」と話すと拍手がわき、頑張れと声がかかりました。
初めて参加した男性(42)=東京都杉並区=は「政府は誰の方を向いているのか。学生の時、原発について学んでいたが、事故が起きて自分は気を抜いていたと気付かされました。行動するのがおとなの責任だと思います」と話しました。
ロックバンド「BRAHMAN(ブラフマン)」のTOSHI‐LOW(トシロウ)さんも列に加わり、「未来に負を残す原発はいらない。後悔したくないから、できる時に全力でアクションしたい」と語りました。
国会議員も駆けつけ、日本共産党からは山下芳生参院議員が連帯のあいさつをしました。