「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年5月31日(木)

あたご公判

清徳丸の過失否定

東京高裁 海保大副校長が証言

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 海上自衛隊のイージス艦「あたご」の当直士官2人が業務上過失致死、同危険往来の罪に問われている事件の控訴審第4回公判が30日、東京高裁(井上弘通裁判長)でありました。同事件は2008年、千葉県房総半島沖で「あたご」が漁船「清徳丸」に衝突して沈没させ、船長ら親子の漁師2人が死亡したもの。

 証言したのは日當(ひなた)博喜海上保安大学校副校長。同氏は第2回公判で検察側証人として証言。横浜地裁が「漁船があたごにぶつかっていった」と認定した根拠となった衝突角度について、「理論上ありえない」とのべ、自衛官2人を無罪と判断した両船の航跡図のずさんさを指摘していました。

 この日の公判ではこの証言をめぐって被告弁護団側が質問。

 日當氏は、清徳丸の船体から発見し、証拠として提出されている防舷材(岸壁などや他船との衝突時の衝撃を減らすために船体の横に張られた部材)の切断面や擦過痕の測定を再現し、「数学理論と同時にこの防舷材の切り口、擦過痕の位置と角度という物証が決定的だ。清徳丸が途中で右転したとかいうが何も証拠はない。二つの防舷材の破片には、あたごの衝突で加えられた圧力のすさまじさが残されている」と一審判決を事実上否定する証言をしました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって