2012年5月27日(日)
原発ゼロへ総結集
政府に決断迫る運動広げる
原発をなくす全国連絡会は26日、東京都内で「原発ゼロをめざす運動全国交流集会」を開催しました。「さようなら原発1000万人アクション」「脱原発をめざす首長会議」「首都圏反原発連合」の代表が連帯あいさつ。「力を合わせよう」と口々に訴えました。これらの代表が一堂に会するのは、この日が初めて。40都道府県から240人余が参加して、とりくみを交流しました。
全国連絡会が交流
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集会は、東電福島第1原発事故をきっかけに全国で広がった「原発なくせ」のとりくみを交流して、運動を飛躍させるために開かれました。
基調報告に立った全労連の小田川義和事務局長は、立場の違いをこえて「原発なくそう」の一点で共同した行動が全国で大きく前進してきたことを強調。原発にしがみつく政府・財界・電力会社の巻き返しを突き崩すために、被災地・福島との連帯を強めながらこの夏のたたかいを一気に広げ、「原発ゼロ」の決断を政府に迫ろう、と呼びかけました。
昨年9月、都内で6万人の集会を成功させたのを皮切りに、全国で運動をすすめてきた「さようなら原発1000万人アクション」の呼びかけ人の一人、ルポライターの鎌田慧(さとし)さんは、「政府の政策を転換させなければなりません。新しい未来を切り開いていくチャンスです」と語りました。
「原発ゼロ」をめざして4月に発足した「脱原発をめざす首長会議」の事務局長で元東京・国立市長の上原公子(ひろこ)さんは、「いま35都道府県から73人の市町村長が参加しています。準会員は200人以上。世界ともつながって国のありようを変えていきたい」とのべました。
インターネットのツイッターを通じて毎週金曜日の夕方、首相官邸前行動を続けている「首都圏反原発連合」のMisao Redwolf(ミサオ・レッドウルフ)さん=イラストレーター=は、「これまで運動に参加してこなかった人たちが入りやすい行動にしたい。運動のすそ野をひろげていけば必ず情勢は変えられる」と確信を語りました。
全国連絡会の構成団体の一員として日本共産党の笠井亮衆院議員(党原発・エネルギー問題対策委員会責任者)が国会情勢を報告し、「原発ゼロを決断してこそ自然エネルギーを本格的に活用できる」とのべました。ふくしま復興共同センターと原発問題住民運動福井県連絡会の代表がそれぞれ特別報告をしました。
7月16日に「10万人集会」 29日に国会包囲行動
成功呼びかけ
交流集会で基調報告をした小田川氏は、7月16日午後0時半から東京・代々木公園で開かれる「さようなら原発10万人集会」や、7月29日午後3時半から東京・日比谷公園中幸門に集合しておこなわれる国会包囲行動の成功に全力をあげることを呼びかけました。
「10万人集会」は、「さようなら原発1000万人アクション」の事務局団体である原水爆禁止日本国民会議(原水禁)や市民団体、全労連、全日本民医連、新日本婦人の会、農民連などが実行委員会をつくって開催します。「原発をなくす全国連絡会」はこの集会を成功させるために7月2日に都内で講演会を計画しています。
国会包囲行動は「首都圏反原発連合」がよびかけているもので、「全国連絡会」と「アクション」などが協力します。Misao Redwolfさんは「数万人で包囲したい」と語りました。