「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年5月26日(土)

金星の大気 細かく観測

来月6日の太陽面通過時

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 太陽の手前を金星が横切る珍しい現象が6月6日(日本時間)に起きる際、地上の望遠鏡と金星探査機「ビーナス・エクスプレス」で同時に金星大気を観測すると、欧州宇宙機関(ESA)が25日までに発表しました。観測成果は太陽系外の惑星にどのような大気があるかを従来より精度高く推定するのに役立ち、第二の地球探しが進むといいます。

 日本の国立天文台によると、太陽面通過は国内では午前7時10分ごろから午後1時47分ごろまで6時間半余り続きます。前回は2004年6月8日でしたが、次回は105年後の2117年12月11日。国立天文台は金環・部分日食の場合と同様、日食グラスで観察するよう呼び掛けています。

 今回の太陽面通過は日本などアジア東部のほか、太平洋西部、オーストラリア東部、北極圏で最初から最後まで見られます。

 ビーナス・エクスプレスは05年に打ち上げられ、金星を周回しながら大気を観測しています。一方、第二の地球探しは、恒星の前を横切る惑星を地上の望遠鏡や宇宙望遠鏡で見つけ、大気の有無や組成を推定する方法が有力。同時観測すると、推定結果と直接観測との「答え合わせ」ができ、今後の推定精度が上がると期待されるといいます。


 金星 太陽に近い方から2番目に位置し、地球から最も近い惑星。大きさと質量は地球よりやや小さいものの、二酸化炭素を主成分とした厚い大気に覆われ、表面の気圧は90気圧、気温は460度もあります。金星の1年は地球の約225日、1日は同243日です。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって