2012年5月24日(木)
給費制復活求め市民集会
司法修習生の不安の声紹介
司法修習生への給費制の復活を求める市民集会が23日、日弁連などの主催で開かれ、与野党の国会議員や弁護士ら150人が、給費制の復活も含めた司法修習生に対する経済的支援を盛り込んだ裁判所法改正法「修正案」の早期成立を求めました。
山岸憲司日弁連会長は「給費がない新65期生の実態を広く知ってもらい、給費制の意義を訴えていくとともに、現在の法曹養成制度の具体的改善に取り組みたい」と話しました。
法律家をめざす学生や若手弁護士でつくる「ビギナーズ・ネット」のメンバーは、「何百万円もの借金の返済ばかりを考え、買いたい本も買えず、勉強会に行くこともあきらめてしまう」「このような生活のなかで、市民のために働ける弁護士になれるのか不安だ」など、現在修習中の新65期生の声を紹介しました。
代表の萱野唯さんは「お金のためではなく、自らの正義感から手弁当で弁護活動に取り組む先輩たちを見て法律家を志しました。しかし多額の借金を抱えながら、自分も先輩たちのような法律家になれるのかと不安があります。これから法律家を目指す人たちが不安ではなく、あこがれを抱けるような養成制度をつくらなくてはいけない。当事者である自分たちが先頭に立ち、給費制復活に向けて頑張りたい」と決意を語りました。