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2012年5月24日(木)

80削減に批判や疑問

選挙制度改革で参考人質疑

衆院委

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(写真)発言する五十嵐仁教授=23日、衆院倫理選挙特別委

 衆院政治倫理の確立・公職選挙法改正特別委員会は23日、衆院の選挙制度について参考人質疑を行いました。すべての参考人が民主党の衆院比例定数80削減に批判や疑問を述べました。

 法政大学大原社会問題研究所の五十嵐仁教授は「身を切る改革ではなく民意を切る改悪だ」と批判。慶応義塾大学大学院の曽根泰教・教授は、小選挙区を基本とすべきだとしながらも「80ばさっと削ればいいということではない」と述べました。

 東京工業大学の田中善一郎名誉教授も「比例80削減するから民主党に投票したとは誰も思っていない」、東洋大学法学部の加藤秀治郎教授は「議員の質の問題が出ているときに、80削減はその辺も踏まえて議論してほしい」と語りました。

 五十嵐、田中両氏は、民意を反映しない小選挙区制の欠陥を指摘。過半数に達しない得票でも7割を超える議席を獲得でき、2010年7月の参院選のように総得票の順位と獲得議席数の順位が逆転することなどを挙げました。五十嵐氏は「人為的に民意をゆがめる根本的な欠陥をもつ最悪の選挙制度」としました。

 質疑に立った日本共産党の穀田恵二氏は、小選挙区制を導入した当事者である細川護煕元首相、河野洋平元自民党総裁が“政治の劣化を招いた”と反省していることを挙げ、「大手マスコミと制度(導入)に関わった学者、政治学者だけは反省がない」との批判があることを指摘しました。曽根氏は「小選挙区は、あえて過半数の議席をもたせる制度」と現行制度を擁護しました。

 五十嵐氏は「私は導入当時から批判してきており、私も(推進してきた学者に)今日の姿をみてどう思うか聞いてみたい」と述べ、「現職の議員で抜本改革を進めてほしい」と要望しました。


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