2012年5月22日(火)
「金がかかるから再稼働」は論外
市田氏 藤村長官発言を批判
日本共産党の市田忠義書記局長は21日の記者会見で、大飯原発再稼働の判断について藤村修官房長官が、電力の需給問題だけでなく、「燃料コストの増加」などを挙げたことに対し、「“金がかかるから再稼働だ”というのは論外だ」と批判しました。
市田氏は、再稼働に向けたストレステスト(耐性試験)を実施したのは、同原発の原子炉を製造した三菱重工だと指摘し、自作自演のテストであり安全性も確認されていないと強調。さらに、「福島原発事故の原因も究明されておらず、原子力規制機関の設置も明確でない状況のもとで、“金がかかる”からという理由で原発の再稼働を強行することは許されない」と述べました。
市田氏は、「政府が『原発ゼロ』を決断してこそ、LNG(液化天然ガス)を確保して(電力の)供給力を高めることや、省エネや再生可能エネルギーの普及にも本腰を入れて取り組める」と強調。藤村長官の発言は「福島原発事故とその教訓をまったく学んでいない」と重ねて批判しました。