2012年5月16日(水)
札幌市の姉妹孤立死
悲惨な事件繰り返すな
全国調査団が現地調査開始
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札幌市白石区で40代の姉妹が孤立死した事件で、「全国『餓死』『孤立死』問題調査団」(団長・井上英夫金沢大学教授)が15日、札幌入りし、3日間の日程で現地調査を始めました。餓死や孤立死が全国的に広がっているもと、悲惨な事件を繰り返さないために調査と提言のまとめを行います。
調査団は15日午後6時から北海道大学学術交流会館で市民集会を開きました。
16日は亡くなった姉妹が発見されたマンション前で献花し、白石区保健福祉部や生活保護受給者との懇談を予定。弁護士らによる「生活保護緊急110番」電話相談も同時開催します。17日は札幌市への申し入れと提言の発表を行います。
白石区の孤立死事件は、知的障害のある妹=当時(40)=と暮らす姉=同(42)=が、生活保護の相談で同区役所をたびたび訪れたにもかかわらず、「申請意思を示さなかった」などとして生活保護申請を受け付けなかったもの。
姉はその後、昨年12月から今年1月の間に病死し、残された妹は1月上旬から中旬の間に凍死したとみられます。発見されたのは1月20日で電気やガスが止められていました。