2012年5月16日(水)
F35、1機百数億円
政府、値上げ受け入れへ
政府が6月中に契約する予定の航空自衛隊の次期主力戦闘機F35について、1機当たりの調達価格を百数億円とする方向で米側と調整していることが分かりました。防衛省関係者が15日、明らかにしました。
政府は2012年度予算に計上した単価99億円(交換部品含む)を厳守するよう米側に求めています。しかし、F35の開発の遅れなどから、米側は価格上昇が避けられないと伝達。日本側もやむを得ないとの判断に傾きました。
12年度予算には、4機分の価格に加え、訓練シミュレーターや米側からの技術移転費など合計600億円を計上しています。田中直紀防衛相は15日の記者会見で、F35購入について「(機体本体以外の)その他の予算を含め、予算内で契約する」と語り、600億円を超えない範囲で対応する考えを強調しました。