2012年5月14日(月)
消費税頼らぬ道探せ
NHK討論で笠井氏主張 富裕層・大企業に負担を
日本共産党の笠井亮政策委員長代理は13日、NHK番組「日曜討論」で、消費税増税関連法案について「増税といったらなぜ消費税しか出てこないのか。富裕層や大企業優遇にメスを入れないからだ」と批判しました。
民主、自民、公明の増税勢力は「もっと増税」「けじめをつけてから増税」と主張し、みんなの党は「増税の前にやることがある」と消費税増税を前提に議論しています。これに対して笠井氏は「消費税増税でない別の道を探求するのが政治の仕事だ。欧米では富裕税の導入が相次いでいる。日本ではむしろ逆に大金持ちが消費税増税の旗振りをする異常な事態だ」と述べました。
民主党の藤井裕久税調会長は「効率化、重点化の名で充実できなかった面もある」と社会保障切り捨てを認め、自民党の野田毅税調会長も「『社会保障国民会議』的なものをつくれ」と同調しました。これに対し、笠井氏は「国民の6割が消費税増税に反対しているのも(政府の)説明不足ではなくて、(社会保障切り捨ての)こういう『一体改革』は許せないということだ」と指摘しました。
消費税増税法案の国会論戦について笠井氏は「消費税に頼らず社会保障拡充と財政再建の道があると、われわれは抜本的提案を出している。富裕層や大企業への応分の負担で、消費税増税なしを大いに掲げて論戦し、徹底審議を求めていきたい」と表明しました。