2012年5月12日(土)
消費税増税は復興妨げる
宮城・石巻 小池政策委員長迎え懇談会
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大震災からの復興と消費税増税問題を考えようと、宮城県の日本共産党東部地区委員会は11日夜、小池晃党政策委員長を迎え、石巻市内のホテルで市民懇談会を開きました。仮設で生活する被災者や、農協、商工会、会社社長など各界の約180人で会場はいっぱいになりました。
小池氏が、消費税に頼らない社会保障充実と財政危機打開の道について、「提言」ダイジェスト版をもとに解説。被災者が2000万円の住宅を再建する場合、消費税率10%では200万円かかり、被災者生活再建支援法で給付される最高額300万円のほとんどが消えると指摘。「学校、港、市場を建て直すにも消費税がかかる。消費税増税は、被災地の希望を奪い復興の足を引っ張る」と批判しました。
フロア発言で、石巻魚市場の須能邦雄社長が、消費税増税はやむなしという世論もあるとして「このマジックのトリックを、どう国民に知らせていくのか」と質問。エンジンメンテナンス会社「青木エンジニアリング」の青木勝弥社長は、「消費税を上げさせないためには、どうすればいいのか」と尋ねました。
小池氏は、「マジック」について「消費税推進一本やりのマスメディアの影響が大きい。『おかしい』という国民の声を上げていこう」と述べ、「国民の声に政治家はおびえている。もっとそう思わせるため、運動を広げていこう」と語りました。
JAいしのまきの石川壽一代表理事組合長は、環太平洋連携協定(TPP)や日米安保についてどう考えているか質問。このほか、仮設での孤立死、橋下徹大阪市長をどう見るかに質問が及び、小池氏が丁寧に答えました。
参加した石南電気工業の田倉照之社長は、「ムダを削れば消費税を上げずに済むことがよくわかった。増税したら復興が間違いなく遅れる」と語りました。