2012年5月11日(金)
電気使うほど特典!?
関西電力
スイーツ・宿泊券 節電に逆行
電力使用量が増えればポイントがたまる制度を、関西電力(社長・八木誠=電気事業連合会会長)が導入し、個人顧客に活用を呼びかけています。同制度は使用量拡大効果を持つため、政府の需給検証委員会でも見直し議論が出ています。
全ての原子力発電所の稼働停止により、夏の電力不足が問題となっています。「電力不足」をあおり、大飯原発(福井県)3、4号機の再稼働を求めている関電自身が、電力使用量を増幅させる仕組みを持つとは、悪意さえ感じます。
このサービスは「はぴeポイントクラブ」というもの。「オール電化」導入世帯を中心に、電気使用量10キロワット時ごとに1ポイントがたまるとしています。しかも、電気料金ではなく、使用量に応じてたまるとしており、ホームページには「電気料金の安い時間帯にご利用いただく方が、よりお得に、ポイントをためることができます」とわざわざ書いています。また、クレジット決済の利用やアンケートへの回答などにもポイントが付与されます。ためたポイントは、「芦屋 マダムなプリン」といったスイーツやホテル宿泊券、天体望遠鏡、ギフトカードなどと交換できます。この制度は関電以外の電力会社では実施されていません。 (清水渡)