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2012年5月10日(木)

外部電源対策は未了

福井県議会全員協議会 党県議に関電副社長

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 福井県議会は9日、関西電力大飯原発3、4号機再稼働について安全対策を審議する全員協議会を開催し、国と関電から説明をうけました。全員協議会開催は政府が再稼働方針を決めてから初めて。

 原子力安全・保安院の黒木慎一審議官、資源エネルギー庁の糟谷敏秀電力・ガス事業部長、関西電力の豊松秀己副社長・原子力事業本部長らが説明。

 黒木審議官は、福島原発事故の分析、解明に取り組んできたことをあげ、原発の新たな安全基準などをまとめたと説明しました。豊松副社長は「安全対策はおおむね6割ほどが完了し、4割ほど残っている。福島で原発の信頼が失墜した。あらゆる資源を投入して世界最高水準をめざす」と述べました。

 各議員から質問や意見が相次ぎました。

 日本共産党の佐藤正雄議員は「今日の説明は新たな原発安全神話だ。福島の事故原因も究明されず、安全対策は途上、住民の避難対策も決まっていない」と述べ、「関電の送電鉄塔は土砂崩壊の恐れがあるが、工事はいつ完了するのか」「若狭湾の場合は、福島のように地震と津波の間に時間差がなく、巨大地震と津波が同時にくるケース想定も必要だ」と指摘しました。

 外部電源である送電鉄塔の対策について、豊松副社長は「平成24(2012)年度から25年度でおこなう」と答え、きちんと対策されないまま再稼働されようとしていることが明らかとなりました。


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