2012年5月10日(木)
小沢氏裁判 控訴
検察官役弁護士 「一審判決には事実誤認」
資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反(収支報告書の虚偽記載)罪に問われた民主党の小沢一郎元代表(69)に対する東京地裁の無罪判決について、検察官役を務める指定弁護士3人は9日、東京高裁に控訴しました。土地購入資金4億円の原資をはじめ、小沢氏をめぐる不透明な政治資金の流れの解明は舞台を高裁に移すことになりました。
同日午後、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見した大室俊三弁護士(62)は「判決には見過ごせない事実誤認があり、十分に修正は可能と判断した」と理由を述べました。控訴は全員一致で決断したことも明らかにしました。
控訴審も3人で担当する予定。大室弁護士は「既存の証拠でも判決の誤りは指摘できる」とする一方、新証拠の提出も検討する方針を示し、補充捜査する可能性にも言及しました。