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2012年5月5日(土)

フル回転 全国青年ボランティア

なにか困り事 ありますか

岩手・陸前高田

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 「全国青年ボランティアセンター@岩手」は4日、岩手県陸前高田市にある広田半島の被災者を訪問しました。

 同センターは同県一関市に拠点をおいています。地元の岩手をはじめ北海道、東京都、千葉県、滋賀県、京都府、大阪府から130人以上が泊まり込みで参加しました。

 大阪と岩手のメンバーは、60代の夫婦宅を訪問。自宅の損壊はわずかでしたが、家庭菜園の畑は浸水被害を受けました。夫婦は「畑の土を入れ替えてもらいたいけど、いつになるか分からない。害獣を防ぐ柵やネットを購入するにもお金がかかるので困っています」と話し、「休日に若い人たちが来てくれて本当に感謝しています」と相好を崩しました。

 ボランティアに初参加した男性(24)=大阪市=は「自宅の被害が小さくても、畑が流されるなど生活が変わってしまったのだと実感できました。話を聞くだけでも助けになれてよかった」と語っていました。

宮城県内2市で

 「全国青年ボランティアセンター@宮城」は4日、宮城県登米市にある、みなし仮設住宅と同県石巻市で被災した住民を訪問し、要望を聞きとりました。

 登米市のみなし仮設住宅で一人で暮らす女性(90)は、沿岸部の同県南三陸町で被災しました。「以前に住んでいた所では、外に出れば人と話ができた。今は外に出ても人がいない。話ができない」と話しました。ほかにもコミュニティーの再建が進んでいないという声が多く出されました。

 石巻市大街道南で被災し、現在は住宅を再建して暮らしている女性(53)は「今でもボランティアが活動しているとは知らなかった。市は、こういったことをもっと知らせてほしい」などと要望しました。

 東京都から参加した女性(35)は「『自分は恵まれているから不満はない』と言っていた方でも、話をしているうちにいろいろな要望が出てくる。じっくり話を聞くことが大切だと思う」と語りました。


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