2012年5月4日(金)
育鵬社教科書の批判本
研究者・教員・弁護士らが編集
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子どもと教科書全国ネット21は、日本教育再生機構がつくった育鵬社版の教科書を批判する『中学校歴史・公民 育鵬社教科書をどう読むか』(写真=発行・高文研、税別1800円)を編集しました。
育鵬社の教科書は、侵略戦争を美化し、日本国憲法を敵視しています。昨年、13の採択地区と5都県の教育委員会で採択され、今年度から使用されています。
教科書ネットでは、研究者・教員・弁護士・保護者・市民らが育鵬社教科書の内容を詳細に検討。「やはり子どもが学ぶ教科書としてふさわしくない」とし、育鵬社版の問題点と、本来学んでほしいことを本にまとめました。
歴史では「記紀神話・神社・神道」「日本軍に支配されたアジアの人びと」「多くの住民が犠牲になった沖縄戦」「戦後改革と日本国憲法」など33項目、公民では「大日本帝国憲法の特色」「基本的人権の尊重と『公共の福祉』」「平和主義」「領土問題をどう扱うか」「国際社会における日本の役割」など34項目を取り上げています。
また、日本教育再生機構などの狙いや、教科書採択制度の改善の必要性などにも触れています。