2012年5月3日(木)
定検中の原発26基
核燃料を装てん済み
再稼働へ電力会社が準備
定期検査中の原発45基のうち26基が核燃料を装てん済みの状態であることが、2日までにわかりました(4月25日時点=表)。現在、原子力安全委員会によるストレステスト(耐性試験)1次評価の確認が終了しているのは大飯3、4号機だけですが、それ以外の原発でも条件が整えば再稼働できるよう、各電力会社が着々と準備を進めていることを示しています。
日本共産党の吉井英勝衆院議員に経済産業省が提出した資料で明らかになりました。
「起動準備の整った原子炉」を対象とするストレステスト1次評価の報告書を、4月25日までに電力会社が提出し終えているのは18基。そのうち16基が燃料装てん済みで、未提出の原発も10基が装てんした状態です(福島第1原発5、6号機を含む)。計26基のうち19基は、福島の事故発生後に装てんされたものです。
核燃料は通常、1年強に1回の定期検査のたびに、4分の1〜3分の1程度を新品に取り換えます。
経済産業省原子力安全・保安院の担当者によると「起動準備が整った」状態についての明確な規定はありませんが、起動にむけて燃料装てんを始める前までの作業が終了した状態だと解釈するのが一般的だと説明します。燃料装てんとストレステスト1次評価のどちらを先行するかは、電力会社の判断に任せているといいます。
国内の原発は、事故で廃止された福島第1原発1〜4号機、被災して停止中の福島第2原発の4基、運転中の泊原発3号機を除く45基が定期検査中(事故発生前に定検を開始した16基を含む)です。
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