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2012年5月1日(火)

被ばく3世の広島・高校生ら

福島へボランティア

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(写真)福島市内の宮代仮設住宅で米や野菜を配布して要望を聞くボランティア=30日

 全国青年ボランティアセンター@福島は30日、福島市内の宮代仮設住宅で福島県浪江町から避難している被災者に山形県産や高知県産米と高知県産野菜のセリを配布しながら国や自治体などへの要望を聞きました。

 活動には広島県から参加した高校2年生の被ばく3世、高山治朗さん=仮名=も参加しました。

 高山さんは「福島に来てテレビでは伝えられていない本当のことを知ることができました。何も知らされていない状況に放置されていたことは、広島と福島は同じ。大飯原発を再稼働させるなどおかしいと思いました」と話しました。

 高山さんが自分が被ばく3世であることを知ったのは、中学3年生のとき。学校の授業で戦争のことを学ぶ機会があり、祖母のことを父親に聞きました。

 高山さんは「福島の被ばく者は、国や東電がつくった人災。以前から父が『原発は危険で被ばく者をつくりかねない』と危ぐしていたことが現実になりました。広島に帰って、福島での体験を伝えたい」と決意していました。

 広島県「黒い雨」原爆被害者の会連絡協議会事務局長の牧野一見さん(68)は「福島第1原発事故の放射能は漏れ続けていて、いつ終わるか分からない。被害が継続する恐怖を感じました。福島の加害責任を許してしまったなら全国に原発再稼働が広まってしまう。オールジャパンでたたかっていきたい」と語っていました。


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