2012年4月26日(木)
「敦賀原発直下に活断層」
危険指摘の研究者ら怒り
日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)の敷地内を走る断層について、経済産業省原子力安全・保安院は24日、専門家とともに調査し、活断層の可能性があると発表しました。この問題で、以前から断層の危険性を指摘してきた研究者や住民団体の人たちからは「遅すぎる」、「早く廃炉に」など、怒りの声があがっています。
敦賀原発の敷地内には活断層の「浦底断層」と、そこから枝分かれした破砕帯と呼ばれる断層が複数走っています。この中には原子炉建屋の直下を通るものもあります。日本原電は、浦底断層が活断層であることを4年前に認めましたが、破砕帯については活断層と認めず、浦底断層との連動の可能性も否定していました。
保安院の専門家意見聴取会の委員らが24日に破砕帯の現地調査を行った結果、2万〜3万年前以降に活動した可能性があることを確認しました。原発の耐震設計審査指針では約12万年前以降に活動した可能性がある断層を活断層とみなしており、活断層の上には原子炉建屋などは建てられないと規定しています。