2012年4月26日(木)
TPP阻止 思い一つ
日本の食と暮らし・命守れ
農漁民・消費者4000人 東京・日比谷
野田佳彦首相が日米首脳会談(30日)で環太平洋連携協定(TPP)交渉参加を表明しないよう求めて25日、多彩な行動が東京都内で取り組まれました。JA全中はじめ農林水産業や消費者団体による国民集会につづいて、労働組合、市民団体などの「キャンドル集会」が日比谷野外音楽堂で開かれ、国会にむけてデモ行進。また農民連が国会前で座り込むなど広範な団体・個人がTPP参加阻止の思いを一つにしました。 (志位委員長あいさつ)
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キャンドル集会5000人
「TPPから日本の食と暮らし・いのちを守り『交渉参加表明』を阻止する国民集会」(農林水産団体と消費者団体で実行委員会)には「TPP交渉参加 断固阻止」と書かれたはちまきをした約4000人が参加。主催者あいさつしたJA全中(全国農業協同組合中央会)の萬(ばん)歳(ざい)章会長は「TPP参加を訪米の手土産にするほど軽い問題ではない」と野田首相を批判。「震災復興より先にやるべきことはない、と確認したい」と語り、交渉参加を断念させるまで徹底した共同の運動を呼びかけました。
被災地を代表する宮城県生活協同組合連合会の加藤房子常務理事など8氏がTPP阻止の思いをリレー形式で訴えました。
みんなの党を除く9党派の代表があいさつ。日本共産党から、志位和夫委員長をはじめ穀田恵二、笠井亮、赤嶺政賢、塩川鉄也、高橋ちづ子の各衆院議員と山下芳生、田村智子の両参院議員が参加。志位委員長が「推進勢力を包囲し、参加断念に追い込むまで頑張りぬこう」と訴えると大きな拍手があがりました。
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このあと夕方から「STOP TPP キャンドル集会」が開かれました。「みんなの力でTPP参加を止めよう!」と、JAグループも含めて約5000人が参加。約40団体で構成される実行委員会などの主催です。各分野からの告発とTPP参加反対のとりくみを広げる決意がつづき、韓国やアメリカ、ニュージーランドからのたたかいのメッセージが紹介されました。
最後に「TPPに反対する人々の運動」の菅野芳秀共同代表が、「このたたかいは負けるわけにはいかない。国境を越えた国際的な反TPP運動と連帯して運動を強めよう」と訴えました。
この日、全国各地で野田首相の交渉参加表明阻止を掲げて、街頭宣伝や集会などが行われました。