2012年4月22日(日)
宗教者ら「9条守れ」
軍事より社会保障充実
大阪で集会・パレード
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結成2周年を記念して、「大阪宗教者9条ネットワーク」は21日、講演と平和パレードを大阪市中央区で行いました。
中谷哲造日本キリスト教団教師があいさつ。賢明学院の生徒が息を合わせたハンドベルを演奏し、拍手が送られました。
「九条の会事務局」の渡辺治氏(一橋大学名誉教授)が講演。「若い人たちには憲法9条が生まれた時から空気のようにあって平和の大切さを気づかないでいますが、原発事故の恐ろしさが若い人に危機を感じさせ、立ちあがっています。いまこそ、くらし、平和を守る9条、25条の生存権を生かした運動が必要です」とよびかけました。
スリランカから日本に来て、17年のカトリック神父、ブラッドリー・ロザイロさんは「スリランカは落ち着いてきていますが、完全な平和ではありません。二度と戦争をしないと明記する憲法を大事にしたい」と語りました。
集会後、大阪城公園まで80人がパレード。「憲法9条を生かそう」「軍事より社会保障を充実させよう」と唱和しました。
飛び入り参加した天王寺区の男性(43)は「憲法9条は宝です。橋下大阪市長ががれき処理がすすまないのも憲法9条のせいにするのは、理屈が立たない」といいます。
パレードを見ていた奈良市の男性(51)は「日本は戦争で苦い経験をしています。9条は守るべきで大切にしたい」と話していました。