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2012年4月18日(水)

自衛隊配備の地ならし

赤嶺議員 PAC3部隊展開ただす

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(写真)質問する赤嶺政賢議員=17日、衆院安保委

 日本共産党の赤嶺政賢議員は17日の衆院安全保障委員会で、北朝鮮「ロケット」発射に備えるとした沖縄県への自衛隊の展開に合理性がないことをあげ、新たな自衛隊配備の地ならしは許されないと追及しました。

 今回、政府は沖縄本島や宮古島に加え、自衛隊基地のない石垣島に地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の部隊、与那国島に「救援部隊」を展開しました。

 赤嶺氏は予想された「ロケット」の飛行経路下の多良間(たらま)島ではなく経路から35キロメートルも離れた石垣島にPAC3を配置し、「救援部隊」を置いた与那国島は116キロメートルも離れていることを取り上げ、「PAC3の射程距離は数十キロメートルとされ、多良間島には届かない。石垣島からみて、飛行経路と反対側に位置する与那国島への展開はそれ以上に説明がつかない」と質問。田中直紀防衛相は「多良間島は物理的に難しい。地域の方々と連携して配備をした」と弁明しました。

 赤嶺氏は配備の不自然さは明らかであり、「与那国島も石垣島も防衛大綱・中期防にそった自衛隊配備を計画している地域だ。発射に備えると言いながら実際は計画の地ならしだ」と指摘しました。

 赤嶺氏は、沖縄に展開した部隊を視察した際に渡辺周防衛副大臣がPAC3の命中率は「8割を超える」と述べたが、「どういう根拠に基づくのか」と質問。渡辺副大臣は「防衛省で命中率の正式な数値は出したことはない。専門家の本で失敗率が15%とあった」とのべ、明確な根拠がないことが明らかになりました。

 赤嶺氏は北朝鮮の「ロケット」発射について「二度の核実験強行をふまえ、『人工衛星』であってもこれ以上の発射を行わないことを求めた国連安保理決議1874号に明確に違反する」と強調。「国際社会が一致して平和的解決を図るための外交努力を求める」と述べました。

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