2012年4月14日(土)
橋下市長“役所は僕の顔色うかがえ”
職員条例案 狙い露骨に
橋下徹大阪市長は13日、閉会中の大阪市議会で開かれた財政総務委員会で、「組織(市役所)自体が市長の顔色をうかがわないで誰の顔色をうかがうのか。僕の顔色しっかりうかがってもらって、方針にそって組織を動かしてもらえばいい」とのべ、「公務員は全体の奉仕者」と規定した憲法に反して、市職員を市長に従わせると発言しました。日本共産党の山中智子市議の質問に答えたもので、「職員基本条例案」の狙いが鮮明になりました。
大阪市議会委 山中議員が追及
山中市議は、条例案で管理職の任用が「原則公募」となっていることについて、「市長のお眼鏡にかなう人で固めた、側近政治をやろうとしているよう」だと指摘。2日の発令式での「国民に対して命令する立場に立つ」という発言をとりあげ、「住民という視点がまったくない。見えてくるものは、“住民生活がよりよくなるために”という公務員のあるべき姿から程遠いものだ」と批判しました。憲法や地方公務員法にも反する条例案の撤回を改めて求めました。
職員の免職に関わる「人事監察委員会」についても橋下市長は、任命権がある市長の恣意(しい)的な部局になるのではとの他党派市議の質問に、「処分を決めるのは任命権者の僕。外部識者の意見も聞くが、僕が選ぶ。教育委員会などの中立性とは違う」と開き直りました。