2012年4月13日(金)
政府「新基準」
“原発再稼働ありきだ”
経産省前 全労連などが訴え
|
「大飯原発の再稼働を許すな」と、全労連などでつくる国民春闘共闘と東京春闘共闘会議は12日、原発再稼働・輸出反対などを掲げた経済産業省前行動と請願を行いました。春闘勝利をめざす全国統一行動の一環で、環太平洋連携協定(TPP)参加や消費税増税の反対も訴えました。
東京春闘共闘の高畠素昭事務局長は「大飯原発の再稼働問題が切迫しているが、政府の『新基準』は最初から再稼働ありきのあきれる内容だ」と批判し、原発ゼロの国民の声を聞くよう訴えました。
福島県労連の斉藤富春議長は「福島原発事故の原因解明もされていない。再稼働は福島県民を踏みにじるものだ」と強調。「原発推進の当事者の示した基準を誰が信じるのか。事故は取り返しがつかない。原発という未完成の技術から撤退せよ」と訴えました。
各労組からも「国民をあざむく二枚舌の悪政をやめさせよう」(JMIU=全日本金属情報機器労組)、「春になっても被災地は『厳しい冬』だ。福島原発事故の対応にこそ全力をあげるべきだ」(全労連・全国一般)など発言がありました。
国内で唯一稼働中の泊原発がある北海道から参加した北海道労連の出口憲次事務局長(36)は、「泊原発も5月5日に定期検査に入りストップする予定。連帯して、原発ゼロの日本をつくりたい」と話しました。