2012年4月13日(金)
「国民の安全考えず」
大飯原発再稼働 志位委員長が批判
日本共産党の志位和夫委員長は12日、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に関し、野田政権が最終判断を行おうとしていることについて問われ、「国民の安全を考えていない、絶対に許しがたい対応だ」と批判しました。
志位氏は、政府が打ち出した「新基準」について、「すでに講じた小手先の取り繕い策にプラスして、今後の計画を出せばよいというものだ。これ以上何もしなくても再稼働はオーケーというものであり、まさに“再稼働ありき”だ」と強調しました。
志位氏は、政府がここまで再稼働を急ぐ背景には「よこしまな政治的意図がある」と強調しました。5月5日には北海道・泊原発3号機が停止し、全原発が停止する「原発ゼロ」状態になることに言及。「電力需要がピークになる夏季を『原発ゼロ』で乗り切れば、『本当に原発は必要か』ということが本格的に問われることになる。それを避けたいという意図が先にあって、5月5日か、遅くとも夏までには再稼働させようということだ」と指摘しました。
その上で、「こういうよこしまな政治的意図で再稼働にもっていくという態度は、国民の安全や福島原発事故の教訓を何も考えていない、許しがたいことだ。国民には絶対に理解されない」と批判し、断固として反対する決意を述べました。