「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年4月12日(木)

水俣病検診「迷惑」発言

“泣き寝入り迫るもの”

調査実行委が抗議

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)会見をする(左から)大石氏、藤野医師、高岡医師=11日、熊本県水俣市

 水俣病被害者の掘り起こし検診を横光克彦環境副大臣が「迷惑」とのべた問題で、6月24日に3市6会場で1500人規模の健康調査を実施する不知火(しらぬい)海沿岸住民健康調査実行委員会は11日、熊本県水俣市で抗議の記者会見を開き、▽横光氏の発言撤回と謝罪▽健康調査への行政の積極的協力▽被害の全容解明のための健康・環境調査を求める―との声明を発表しました。

 実行委員長の藤野糺医師は「加害者である行政が本来実施すべき実態調査もせず、被害者に泣き寝入りを迫り、水俣病問題の幕引きを図るもの」と発言を批判。「水俣病の患者は6万8000人を超え、さらに万単位の潜在患者がいる」として、国が公表を拒んでいる市町村ごとの特措法救済被害者数の発表を求めました。

 高岡滋医師は「これまでの医師団の集団検診で水俣病被害の広がりと実態が明らかになってきた。検診の敵視発言は理解できない」と指摘しました。

 水俣病不知火患者会の大石利生会長は、横光副大臣が7日の会談で「申請締め切り後も国として解決に向きあい、胎児性患者らの医療・福祉にも取り組む」とのべたことを明かし、その翌日に飛び出した「迷惑」発言が本音で、建前にすぎなかったと話しました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって