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2012年4月8日(日)

宇宙軍事化許せない

JAXA法改悪 科学者らシンポ

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(写真)JAXA法の改悪の動きについて考えるシンポジウム=7日、東京都内

 宇宙分野の最先端技術を軍事動員するための宇宙航空研究開発機構(JAXA)法改悪の動きについて考えるシンポジウムが7日、東京都内で開かれました。主催は日本科学者会議東京支部科学委員会(長田好弘委員長)。

 政府は今国会に、日本の宇宙開発を担うJAXAの業務を「平和の目的に限り」行うと定めた同法からこの規定をなくす改定案を提出。近く審議入りする緊迫した局面です。

 シンポでは、同法改悪反対のインターネット署名運動の事務局を務める火山研究者の浜田盛久さんが報告しました。「小惑星探査機はやぶさの大航海が映画化され国民的感動を呼んだ背景で、着々と宇宙の軍事化が進められているのは許せない」と述べ、軍産学複合体が形成され第二の原子力ムラが形成される▽軍事機密の壁ができて国民に情報が隠される▽際限ない軍拡競争につながる―などの危険性を指摘。「世論を盛り上げ、法案をくいとめて、科学者の社会的責任を果たしたい」と訴えました。

 天文学者の石附澄夫さんが、JAXA法改悪の背景を解説しました。日本の宇宙開発が「平和利用=非軍事」で進められていた時代から、2008年の宇宙基本法でこれが覆った経過を説明。ミサイル防衛のための宇宙利用や偵察衛星の導入、軍事通信衛星を使った自衛隊の海外活動、安定的な軍需を得るために防衛族議員や日本経団連が進めてきたことを明らかにしました。

 長田委員長は「原発も宇宙の問題も、技術について真剣に考えねばならない時期にきている」と述べました。


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