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2012年4月7日(土)

学校選択制廃止へ

東京・杉並区 アンケート受け

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 東京都杉並区教育委員会は区立小中学校で行っている学校選択制を廃止し、2016年度入学生から原則として学区内の学校に通学する制度に改める方針を固めました。11日からパブリックコメント(区民意見)を募集し、6月に正式決定する予定です。東京23区中19区が学校選択制を実施していますが、廃止は杉並区が初めて。

 同区は02年度、隣接する学区内の学校への入学を認める学校選択制を導入。平均すると学校の児童・生徒数の約2割が隣接学区から通学していました。

 区教委は導入から10年をへた検証として検討会を設置し昨年、保護者と学校関係者のアンケートを実施。保護者からは学校を選んだ理由について「自宅から近い」「兄姉が在籍」「子どもの友人関係」が上位を占め、学校関係者からは「継続」27・5%に対し「廃止」38・1%、「見直し」34・4%と廃止・見直しを求める声が7割に達しました。

 検討会ではこれを受け、制度の目的とした「開かれた学校づくり」は「ほぼ達成」としつつ、学校選択では「校舎の新しさや風評などに左右され希望者数に偏りが生じる場合など、今後改善すべき課題も残っている」とした報告書を作成。区教委は3月28日、現行制度を廃止し原則として学区内の学校に進学し、児童・生徒が学校独自の教育活動や部活動などへの参加を強く希望する場合は学区外への通学を認める方針を決めました。

 日本共産党区議団は学校選択制が「選ばれない学校」の統廃合と一体で行われてきたとして、廃止を一貫して求めてきました。

廃止方針歓迎 前倒し実施を

 日本共産党区議団の原田暁幹事長の話 前区政が導入した学校選択制で統廃合や学校間競争が求められ、学校現場では子どもと向き合う目線より、学校の「特色」づくりに腐心させられてきました。区教委が選択制の廃止を決めたことは歓迎します。学校選択制の廃止を前倒しで実施するよう求めるとともに、教師が子どもたちをていねいに指導できる教育条件をつくるため頑張ります。


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