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2012年4月4日(水)

年金基金を“接待勧誘”

AIJ参考人質疑 大門氏が追及

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(写真)参考人に質問する大門実紀史議員=3日、参院財金委

 参院財政金融委員会は3日、AIJ投資顧問による巨額年金資産消失問題で、同社の浅川和彦社長らに対する参考人質疑を行いました。運用実態を覆い隠すための株価操作や、年金基金を巻き込むための“接待勧誘”などが行われていたことが浮かび上がりました。 (関連記事)

 質問に立った日本共産党の大門実紀史議員は、浅川氏が傘下にあるアイティーエム証券(ア社)の未公開株の評価額を高く見積もり、自らが投資対象にしているファンド(投資基金)の価値操作を図ったのではないかと指摘しました。

 ア社の西村秀昭社長は「当社の株価を高く見積もれば可能だった。そうした手伝いをしたことはある」と認めました。一方、浅川氏は未公開株購入の事実を認める一方、「それによって価値を上げたかどうかについては記憶にない」と釈明しました。

 大門氏は、相次ぐ解約への対応に、ア社を経由して新規顧客から集めた資金を充当する「自転車操業」の仕組みがあったことを強調し、ア社が虚偽運用を知らなかったことはきわめて不自然と追及しました。

 浅川氏は「否定しません」と認めました。ア社の西村秀昭社長は「こういう実態は当社の中からはみえなかった」と釈明。大門氏は「会社の証券が使われており、責任が問われる。気がつかなかったのは不自然だ」と指摘しました。

 さらに大門氏は、AIJの接待交際費が毎年1000万円以上にのぼることを初めて明らかにし、顧客である年金基金も接待の対象かとただしました。浅川氏は「当然入っている」と認めました。

 大門氏は、基金の運用担当理事が旧社保庁の出身者で“みなし公務員”であり、接待が禁止されていることを指摘。年金基金勧誘の背景に「高利回りよりもこうした営業・接待があったのではないか」と強調。疑惑の全容解明のために浅川氏らの証人喚問を求めました。


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