2012年3月29日(木)
小6生が復興町づくり案
宮城・雄勝 模型で披露
校区内の11の集落がすべて津波でほぼ全壊した、宮城県石巻市雄勝町の雄勝小学校の6年生が28日、雄勝町の復興めざす住民団体の会議で、自分たちが総合学習の時間で考えた「復興まちづくりプラン」を意見表明しました。
同町小島で開かれた「雄勝地区震災復興まちづくり協議会」の会議。6年生6人が、卒業制作の立体模型(8700分の1)を披露し提案しました。紙ねんどを等高線沿いに積み上げ、海と山に囲まれた平地に自分たちが考える町をつくりました。
特産品のホタテやホヤを売る海の駅や、体験農業ができる畑をつくり、町に来る人に楽しんでもらう。家族連れで来ても子どもがたいくつしない屋内施設や釣り堀があります。
サイクリングロードや桜の並木道、花畑、キャンプ場など「雄勝の自然を感じてもらう」工夫も。防潮林や高台に避難所をつくりますが、スーパー堤防はありません。
子どもたちは、漁師やすずり職人から復興にがんばる話を聞き、保護者アンケートの結果から町民の願いも考えました。ゲームセンター、遊園地で観光客をよぶプランを考え直して、つくったとのべました。
相沢清也総合支所長は「聞いていて胸が熱くなりました。たいへん参考になりました」、協議会のアドバイザーで東京芸術大准教授のヨコミゾマコト氏は「自然と人と町を大切にする。それを人に話を聞くことからはじめてまとめた。すばらしい」と発言しました。