2012年3月29日(木)
愛媛・伊方原発 運転するな
322人 新たに提訴
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愛媛県の「伊方原発をとめる会」は28日、松山地裁に対し、四国電力伊方原発の運転差し止めを求めて第2次提訴しました。今回提訴したのは322人、昨年12月8日の第1次提訴とあわせて622人の原告団となりました。訴状は、伊方原発の立地条件の危険性、事故による周辺地域への影響などを指摘して運転の差し止めを求めた第1次提訴とほぼ同じ内容。
提訴後の会見で、薦田(こもだ)伸夫弁護団長は、全国で原発訴訟が広がっている状況や原発を推進してきた側の「安全神話」の崩壊、昨年3月に事故を起こした福島第1原発の実態が専門家の研究・調査で明らかになりつつあることなどを報告。「伊方で同じ事故が起きたら取り返しのつかないことになる」と警告しました。
原告団の和田宰事務局長は、第2次提訴の特徴について、四国4県のうち約8割の76市町村から472人の原告が参加し、前回の36市町村から運動が広がったと報告。九州の大分県など四国以外からの参加も増えたとし、「第2次提訴は原発の稼働を許さない私たちの決意の表れであり、住民の願いを反映したものだ」と述べました。
原告の一人である中川悦良・元日本共産党愛媛県議は、「伊方原発が全国の原発再稼働の突破口にならないようにがんばりたい」と語りました。