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2012年3月28日(水)

きょうの潮流

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 「キリスト!」の叫びが、イエス・キリストへのよびかけとは限りません。「キリスト!」は、英米語の行儀のよくない語では「ちきしょう!」を意味します▼「ちきしょう!(キリスト!)…この調子だとぼくは十字架にかけられかねない」。ビートルズの「ジョンとヨーコのバラード」(片岡義男訳)です。ジョン・レノンとオノ・ヨーコさんの結婚騒ぎを、おもしろおかしく歌います▼4人組ビートルズの、ジョンとポール・マッカートニーだけで録音した曲です。野田首相は先日、ポールを日本、ジョンをアメリカにたとえ、「2人がきちっとハーモニーしなければ」と語りました▼野田説にあつらえ向きの歌ですが、発表当時、アメリカのラジオ局は放送を禁止しました。ジョンの詞はキリストを汚す、と。反戦のかどで米連邦捜査局(FBI)に監視され、9・11テロ後には名曲「イマジン」も放送禁止にあったジョン。彼をアメリカにたとえるとは、大胆です▼ポールは2回、日本公演が中止されています。薬物を使った前歴が問われ入国できなかったり、大麻をもつ現行犯で日本の警察に手錠をかけられたり。逮捕の事件から10年たった1990年、やっと日本公演が実現しました。苦い思い出の残る日本でしょう▼「ジョンとヨーコのバラード」の1969年、ビートルズは解散へ向かっていました。それぞれ自分の道へ。個性の違う2人の永遠のハーモニーも、今の日本とアメリカのように主従の間柄では生まれませんでした。


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