2012年3月26日(月)
大飯原発再稼働に反対
福井 緊急集会に700人
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関西電力・大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に反対する緊急集会が25日、福井市中央公園で開かれ、県内外から約700人が結集し、「再稼働に反対。最後までたたかうぞ」と声を合わせて訴え、市内を行進しました。
原発反対県民会議の主催で、あいさつに立った会の中嶌(なかじま)哲演(てつえん)代表委員は、「大飯3、4号機の再稼働が一点突破されれば、各地の原発群がなし崩しに再稼働され、延命が図られる」と警鐘を鳴らし、「私たちは断じて再稼働を認めることはできません」と訴えると、「そうだ」との掛け声が相次ぎました。
集会には、3月議会で大飯3、4号機の再稼働に反対の意見書を全会一致で可決した越前市議会の嵐等議長から連帯のメッセージが寄せられました。
京都市から参加した男性(53)は「京都も風向きによっては放射能に汚染されますから地元です。再稼働に反対です」と話しました。
日本共産党の猿橋巧おおい町議は「多くの人が集まり、心強い。科学的根拠もない政治判断は民主主義に反する」と強調しました。
定期検査で停止している原発の再稼働の手続きとされるストレステスト(耐性試験)1次評価で、大飯3、4号機は全国に先駆けて審査終了し、首相は再稼働に向けた「政治判断」を行い、地元同意を求める方針で、予断を許さない状況です。