2012年3月25日(日)
郵政 正社員化促す
山下議員「全体に希望与える」
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日本共産党の山下芳生参院議員は22日の総務委員会で、日本郵政グループの非正規雇用社員の正社員化について取り上げ、「10万人の正社員化」(亀井静香郵政改革担当相=当時、2010年3月)を進めるよう求めました。
山下氏の質問に日本郵政の佐々木英治専務執行役は、2010年度は非正規雇用社員の約3万4000人の受験者のうち約8400人が正社員登用され、11年度は5415人が2次審査中で、合否は4月になると報告しました。
山下氏は、11年度は時給制契約社員の1次試験合格者はわずか1割にも満たないと指摘し、1回の試験でふるい落とすのではなく、何度も評価したうえで逐次登用したいとの亀井大臣の言明にも反していると批判しました。
正社員となった労働者の「自分の行動に責任を持ち、真心のこもったサービスを届けたい」との声を紹介し、「10万人の正社員化は国民サービスを向上させ、郵政事業への信頼を高める。さらに、増え続ける日本の非正規雇用労働者全体に希望を与えるものだ」と強調しました。
自見庄三郎郵政改革担当相は、非正規雇用について「深刻な問題だ。努力と知恵でしっかり解決したい」と答弁しました。