2012年3月20日(火)
非核の神戸 改めて注目
決議37周年 つどい開く
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神戸港に入港する外国艦船に非核証明書の提出を義務づける「非核神戸方式」のもとになった神戸市議会「核兵器積載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議」から37年の18日、決議37周年記念のつどい(同実行委員会主催)が神戸市内で開かれ、約180人が参加しました。
日本への核持ち込みのために、「原子力の平和利用」の大宣伝で日本国民の反核意識の弱体化を企てていたことが昨年8月、アメリカの解禁文書で発覚。核兵器配備・持ち込みを許さない「非核神戸方式」を実現したたたかいが、改めて注目を集めています。
梶本修史県原水協事務局長が基調報告し、高橋博子・広島市立大学広島平和研究所講師が「封印されたヒバク―広島・長崎・ビキニそして福島」と題して講演しました。高橋氏は、米政府の公文書や映像を示し、核兵器による初期被爆だけを問題にし残留放射能の影響を無視するなど核兵器の被害と影響を過小評価し、隠してきたと報告。アメリカがビキニ環礁での水爆実験後も「死の灰」が日本に流れる夏に太平洋で核実験を繰り返していたことを指摘しました。
港湾関係で働く男性(37)は「歴史的な『非核神戸方式』の意義とこれからの取り組みが理解できた」と話していました。