2012年3月20日(火)
大阪府の教育・職員条例案
全教が撤回行動
府庁前
全教(全日本教職員組合)は19日、松井一郎大阪府知事が府議会に提出した府教育行政基本条例案など教育・職員4条例案に反対するよう各会派に要請しました。
要請書では、教育で一番大切な「子どもたちの今の姿」よりも、知事が求める教育の目標が教育の大前提に位置づけられていると指摘。子どもたちを真ん中に、力をあわせることが大切な保護者と教職員の間に大きな溝をつくってしまうのではないか、教職員への職務命令や処分がいくら強調されても教育の充実にはつながらないと告発し、徹底審議のうえで廃案にしてほしいと求めています。
日本共産党からは府議団の大西哲事務局長が応対。「予断の許さない緊迫した状況です。最後の最後まで撤回へむけ、頑張ります」とのべました。
全教は同日朝、大阪市中央区の府庁前で宣伝しました。約50人が「条例案をストップさせましょう」と声をかけながら、ビラ1300枚を配りました。
全教の長尾ゆり副委員長は「住民のために仕事をしたいという思いが遂げられなくなるのが職員基本条例案です」と強調。府立和泉高校の卒業式で「君が代」斉唱に校長が口元までチェックしたことを批判し、「卒業式は卒業生が主人公の大事な式です。大事な日に介入することは許せません」と訴えました。
都教組の工藤芳弘書記長、長野高教組の坪井一憲副委員長らが訴えました。