2012年3月12日(月)
浪江町遺族会を結成
東電に損害賠償を求める
福島
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182人が亡くなり、2人が行方不明になっている福島県浪江町では、二本松市内の斎場で遺族会結成総会が開かれ、東電に精神的慰謝料を求めていくことを決めました。
会長に就任した叶谷守久さん(72)は「1年たっても心の傷は癒えません。子々孫々までに伝えていかなければなりません。原発事故後立ち入り禁止となった。生存者がいたにもかかわらず、助かる命も助けられませんでした。東電への憎しみと怒りが沸き立ってきました」と、損害賠償を求める遺族の思いを述べました。
理事になった川口登さん(62)は、84歳の父と80歳の母を亡くしました。「事故からすぐに救助に入っていたら助けられたのではないかと切ない。働き者で温厚だった母。1町6反の田んぼで一緒にコメ作りをしてきました。初動に問題があった。救出を誰が断念し、立ち入りを禁じたのかはっきりさせたい」と、遺族会を結成した思いを語りました。