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2012年3月10日(土)

宇宙機構法改悪

科学の公開性に危機感

研究者、市民 国会で集会・議員要請

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(写真)JAXA法改悪を考える集会であいさつする吉井英勝(右)と塩川鉄也の両衆院議員=9日、国会内

 政府が今国会に提出した、宇宙航空研究開発機構(JAXA)法から「平和目的」規定を削除する同法の改悪案に反対している研究者や市民らが9日、国会内で集会を開くとともに、議員要請行動を行いました。主催は、日本人初の宇宙飛行士でジャーナリストの秋山豊寛・京都造形芸術大学教授らの呼びかけで始まったインターネット署名運動「JAXA・フォア・ピース」。

 世話人の一人で環境微生物学研究者の多羅尾光徳さんが、法案が通れば、政府がJAXAに軍事協力を求めることが可能になることや科学の公開性や民主性が侵されると指摘しました。

 意見交流では「JAXAだけの問題ではなく、秘密保全法ともからまっていて、危機感をもった」「国民も研究者も知らない所で進んでいる。多くの国民に知らせて、議論をまきおこしたい」などの声があがりました。

 集会には日本共産党の吉井英勝、塩川鉄也の両衆院議員が参加。社民党と民主党の関係者も参加しました。あいさつした吉井議員は「平和目的と自主・民主・公開の原則という、科学・技術と研究についての戦後の到達をひっくり返そうとする逆流だ」と指摘。塩川議員は「JAXA法の審議は内閣委員会で最優先課題に位置づけられており、きわめて重大だ。国民と研究者に広く問題点を明らかにしていく取り組みに力を尽くす」と決意を述べました。


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