2012年3月8日(木)
オスプレイ一時本州に
7月にも 普天間基地配備前
米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)に今秋からの配備が狙われている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、日米両政府が同基地配備前に本州の在日米軍基地や自衛隊基地に一時的に駐機させる方向で調整していることが7日、分かりました。7月にも12機を駐機させ、試験飛行などを実施。沖縄県内の反対世論を和らげる狙いがあるとみられます。
米国防総省は、海兵隊のCH46中型ヘリコプターの後継機としてオスプレイを普天間基地に配備する方針で、今年10月に12機を先行配備させ、最終的には24機配備する計画です。しかし、同機は開発段階で墜落事故が相次ぎ、安全性や騒音などに対する懸念から、地元・宜野湾市をはじめ沖縄県や同県議会も配備に反対しています。
このため、日米両政府は同機を本州の基地に一時駐機させる方向で調整。駐機場所については、海兵隊岩国基地(山口県)などが検討されるとみられます。この問題について山口県議会2月定例会で日本共産党の木佐木大助県議が7日にとりあげ、二井関成知事は「現時点では反対せざるを得ない」と答えました。