2012年3月6日(火)
法律8団体が抗議集会
橋下「思想調査」 民主主義の危機に立て
大阪
|
橋下徹大阪市長が行った憲法違反の「思想調査」に抗議し、「教育・職員基本条例案」に反対しようと、民主法律協会、連合大阪法曹団、自由法曹団大阪支部など法律家8団体は5日、「2条例案にNO! 大阪『維新』を考えるつどい」を大阪市内で開きました。雨をついて参加した約170人で会場が埋まり、「民主主義の危機に立ちあがろう」と訴えたアピールを採択しました。
講演した浦部法穂神戸大学名誉教授は、橋下氏とナチス・ヒトラーの酷似点を示し、「思想調査」は「憲法を大事にしない風潮の中で出てきた」と批判。「どこまで多様な民意をくみ上げてきたかが民主主義で最も重要なことです。(橋下氏の)民主主義の考え方が根本的に間違っていることを共通認識にしなければいけない」と強調しました。
城塚健之民法協幹事長があいさつし、北本修二連合大阪法曹団代表幹事が情勢報告。府・市職員、教員らが実態を報告しました。
大阪市内で働く女性(38)=神戸市=は「職員アンケートで監視し合うようなぎすぎすした人間関係ではいい仕事はできません。アンケートの違法性は明らかなのに、きちんと伝えないメディアの責任も大きい」と話していました。
主催はほかに大阪労働者弁護団、大阪社会文化法律センター、青年法律家協会大阪支部、大阪民主法曹協会、日本労働弁護団大阪支部です。