2012年3月5日(月)
「君が代」の現場語る
「国策」教育、思考停止生む
東京で集会
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「『国策』のための教育から子どもたちのための教育へ」と題した集会が東京都文京区で4日、開かれ130人が参加しました。
学校に自由の風を!ネットワーク、「子どもはお国のためにあるんじゃない!」市民連絡会、子どもと教科書全国ネット21の共催。
元中学校社会科教師の浅羽晴二さん(80)と現職公立小学校教師のAさん(34)が対談しました。
「日の丸・君が代」をめぐる教育現場の現状についてAさんは、「大声できちんと歌うことで、その教師への評価が決まる。若い教師たちは『君が代』問題のおかしさを問うことなく思考停止状態となり、歌っている」と報告。会場から驚きの声があがりました。
さらにAさんは、教職員評価制度の下、初任者研修の時から教職員が管理され、支えあうことなくバラバラとなり、さまざまな問題を「個人の責任」として抱えたあげく、心を壊したり自死したりする教師が増えていると話しました。「保護者、住民をまき込んで手をつなぎ、声をあげていこう」とよびかけました。
1953年に中学校教師になった浅羽さんは、軍国主義教育のシンボルであった「日の丸・君が代」を現場に持ち込ませるなと、たたかい続けてきた体験を報告。「権力者は長い目で見て、先手を打ってくる。動きをしっかり見つめていこう」と訴えました。
上野千鶴子東京大学名誉教授が「学校に当事者主権を」と題して講演しました。